賃貸DIY・猫を迎える準備と迎えた後の対策

2024年1月28日

猫を迎えるからといって、これまでの生活空間を変えるような人間の邪魔になるものは置きたくありません。
快適に暮らしたい人間のわがままです。

しかし、人間のわがままで狭い室内に押し込めて飼うのだから、できるたけ猫にも快適に暮らしてほしいと思います。
飼い主としての義務です。

けっして広くはない賃貸マンションで、猫も人間も快適に暮らせるように、日曜大工初心者が苦心した成果をご紹介します。

迎える準備

玄関の脱走防止扉

猫を飼うと決めた時、一番初めに用意したものが脱走防止扉です。

どんな猫を迎えるかも決まっていませんでしたが、外から帰ると玄関で猫が待っている光景を想像したら、猫を迎える前に、脱走防止扉を設置しておく必要があると思ったのです。

玄関に高さ182cmの木製の格子戸を設置しました。

市販の脱走防止扉で気に入ったデザインのものは、ちょっとお値段が張るものでした。

使われている材料はホームセンターで見たことがあるようなものだったので、試しに材料を見積もってみたところ、費用は1/5でした。まさに日曜大工!というような大きな木工は初めてでしたが、無謀にもチャレンジしました。

コードやケーブルの対策

電源コードやLANケーブルなど、猫がじゃれて噛んでしまうと、火災の原因になったり、噛み千切って誤飲してしまう心配があります。

猫対策だけではなく、見た目がすっきりして掃除がしやすいように、引っ越してすぐに家具や家電の配置が決まった時点で、プラダンやプラスチックのモールを使ってコード類を隠しました。

生活用品

餌、餌入れ、水入れ、トイレ、爪とぎ、どんなものがいいかワクワクしながら買い揃えました。

我が家に慣れるまで、1ヶ月くらいはひと部屋で生活させて、少しずつ行動範囲を広げさせていくと良いと、保護団体のボランティアさんから教えていただきました。

最初に過ごす部屋はフローリングなので猫が滑らないようにタイルカーペット、健康診断などで動物病院へ連れて行くためのキャリーバッグ、その他にも寝床や専用の座布団を準備しました。

フローリングの床のスリップ防止

フローリングの床は滑りやすいので、滑って転んで怪我をしたり、関節や骨に負担がかかりやすいようです。

犬猫用のスリップ軽減ワックスを塗りました。

迎えたあとの対策

運動不足

完全室内飼いです。運動不足にならないように対策が必要です。

猫には、広い空間より上下運動ができる高さのほうが重要らしいので、キャットタワーとキャットウォークを設置しました。

人間の生活の邪魔にならず、壁や柱に傷をつけず、気に入ったデザインのもの。
探し続けたら、いつかは見つかるかもしれません。デザインの好みも変わるかもしれません。

探すのが面倒になったので作りました。

壁や柱での爪とぎ

猫を迎える前に準備した爪とぎは、一般的な段ボール製の床置きの爪とぎです。

迎えた猫は、2~3日に1回、カリ…カリ…と少し引っかいては止め、また少し引っかいては止めていました。
当時は、猫の爪とぎはそんなものかと思っていました。

時々、壁や柱に伸び上がって、爪とぎをしたそうな素振りを見せていました。

猫によって、爪とぎの素材や体勢の好みが違うらしいのですが、ひょっとすると立ち上がって爪とぎをしたいのかと思い、爪とぎができるキャットポールを設置しました。
壁や柱を傷つけられたくない理由は、賃貸だからというよりも、生活している空間の壁や柱が傷ついているのが嫌なのです。だから、壁や柱に取り付けるような爪とぎは使いたくありませんでした。

これまでの爪とぎは、素材の段ボールと床置きの態勢のどちらが気に入らなかったのかはわかりませんが、綿ロープを巻いたキャットポールを設置してからは、毎日、バリバリガリガリと気持ちよさそうに爪とぎをしています。
壁や柱で爪とぎをしようとすることは、一切なくなりました。

猫トイレ

猫のトイレはシステムトイレで、玄関廊下に置いてあります。

専用の消臭効果のあるチップとマットを定期的に交換しているので、さほど臭いません。しかし、たまにアンモニア臭を感じることがあります。クエン酸スプレーを作っておいて、排泄後と臭いが気になるときにはスプレーをひと吹きします。
市販の消臭スプレーよりも安価で、かなり効果があるように感じています。

本当は、目隠しと臭い対策を兼ねて、フード付きのドーム型システムトイレを設置したかったのですが、大きすぎて玄関廊下には置けません。

目隠しと臭い対策を兼ねて、猫トイレにカバーを設置しました。

ドーム型システムトイレを置くスペースがなかったため、猫トイレカバーを作りましたが、上部を収納にしたので猫用品を収納することもできて便利になりました。

猫用ドア

猫が出入りしても問題のない部屋と、そうではない部屋があります。

入らせたくない部屋は、人間が入る時についてこないように気を付けて、きちんとドアを閉めています。ドアを開けておくときには、プラダンなどでバリケードを築いて対策をしています。

逆に、猫が出入りしても問題ない部屋は、自由に行き来できるような対策が必要です。

リビングと玄関廊下の間のドアに猫用ドアをつけました。

賃貸なので、市販の壁や室内ドアに穴を開けて取り付ける猫用ドアは使えません。

幸いにも我が家の室内ドアはガラスがはめ込んである木製のもので、ガラスを抜くことができたので、そこを通ってもらうことにして、扉を作りました。

和室の畳

猫は和室にも出入り自由です。和室は飼い主の自室ですが、猫を迎える前に入り口のドアを取り外して、カーテンに替えました。

問題は畳です。猫が走り回ったら傷がついてしまいます。

私は畳が好きで、カーペットなどは敷きたくなかったので、猫が走り回るエリアにだけ1畳のイグサのゴザを2枚敷きました。
畳の上にカーペットを敷くとダニの発生も心配です。

元気に走り回るので、ゴザはかなり痛みます。掃除のたびに、左右や表裏を入れ替えましたが、あまりにも毛羽立ちがひどくなってきたので、1年半で廃棄しました。

またゴザを敷こうかと思いましたが、痛んでくると繊維状のクズが出てくるので、次は110cm幅の11号帆布を敷きました。
カーペットよりは畳の感触に近く、丸洗いできて、ゴザよりも丈夫ので気に入っています。

ノミやダニ

猫には月に一回、猫用のノミやダニ、寄生虫の駆除薬を使用しています。完全室内飼いなので外でノミをつけてくることはありませんが、念のため時々ノミ取りコームで梳かしたり、月に一回シャンプーをしています。

部屋の中はこまめに掃除をして、畳の上の敷物は掃除のたびに天日干しをしています。

それでもなんとなく気持ちが悪いので、あちこちにダニ捕りシートを設置しています。
もともとダニの被害があったわけではないので、ダニ捕りシートの効果のほどはわかりませんが、いまのところ被害はなく、安心できているので使い続けています。

増える猫用品

猫を迎えるまでは、収納に困ることはありませんでした。収納場所は多くはありませんが、物と場所のバランスがとれていたのです。

片手で抱えられる猫1匹ですが、家族が増えると物も増えます。餌やトイレ用品のストック、シャンプーやブラシなどの日用品、増え続けるおもちゃ…。

物が増えたなら場所も増やそうと、収納棚を設置しました。

サイズ、色、デザインすべてが気に入るものはなかなか見つからず、作りました。

成果

猫を迎える前と後、玄関の脱走防止扉の開け閉めがひとつ余計に加わりました。和室では、直に畳の上で生活すことができなくなりました。しかし、それ以外は生活の邪魔になるものが増えたり、これまでの生活空間が狭められたり、壁や柱に傷が付いたりすることは一切ありません。

猫が快適に暮らせているかはわかりませんが、人間はこれまで通り快適に暮らしています。
むしろ、猫がいてくれることで、これまで以上に楽しく幸せに暮らしています。

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