賃貸DIY・奥行き19cmの隙間に猫のための収納棚

2024年9月25日

猫のおもちゃ、餌、シャンプー、もう使わないかもしれないエリザベスカラー、そして猫のための日曜大工で増えた工具類。全部をまとめて一か所に収納したいと思い、なんとかデッドスペースを活用できないかと考えました。

そこで、猫のための収納棚を作りました。

デッドスペース

リビングの折れ戸の横の空間が、デッドスペースになっていました。折れ戸を開け閉めするために家具を置くことができず、さらに折れ戸の開け閉めの邪魔にならない位置に戸棚を置いたため、幅430mm/奥行き190mmの中途半端な空間ができてしまいました。

これまでは収納に困っていなかったのでデッドスペースも気にならなかったのですが、猫用品も増えてきたので、この空間を活用することにしました。
猫用品と猫ハウス、DIY用品、日用品のストックも収納することができて収納力アップです。

猫のための収納棚を自作する

今回は、自作するつもりはまったくありませんでした。

すでにある戸棚の色が白なので、隣に置く収納棚も白で揃えたいと思いました。自作するとなると塗装する必要があり、それが面倒で市販のものを探しました。

しかし、薄型の収納家具も種類が豊富とはいえ、サイズ、色、デザインすべてが気に入るものはなかなか見つからず、結局、自作することにしました。
気に入ったものが見つからない時は、作るしかないのです。

形や作業の順番をイメージする

・塗装する。
・コの字型の棚を4段重ねる。
・必要最小限の背板を貼る。
・引き違い戸を付ける。

塗装
木材の塗装は初めてです。塗料も種類がいろいろありすぎて、何が何やら理解しきれません。とりあえず、初心者なら水性塗料の方が使いやすそうということだけは理解しました。

コの字型の棚
棚は4段にわけて作ることにしました。市販の収納家具のように側板にダボを差し込んだり、L字金具を留めて棚板を載せるよりも、それぞれの棚ごとに側板を切って、その上に棚板を載せたほうが耐荷重が大きくなります。コの字型の棚を伏せて4段重ねて、ひとつの収納棚にすることにしました。
後から棚の高さを変えることはできませんが、収納するものが決まっているため強度を優先しました。

必要最小限の背板
奥行きが190mmなので、少しでも収納スペースを確保するために、背板は全面には貼らずに最下部と最上部、各棚の連結部分にだけ背板を取り付けることにしました。
材料費の節約にもなりました。

引き違い戸
板戸を2枚はめて襖のように引き違い戸にしました。引き違い戸は、天板と地板に溝もしくはレールが必要なため、プラスチック製のアングルを2本並べてレールの代りに使いました。
キャットタワー台座の箱に引き違い戸を付けて、収納にする作業と同じ要領です。

戸板が奥に倒れないように、棚の内側は上部に補助材を貼り付け、下部にプラダンを敷きました。

寸法を決める

全体のサイズ
デッドスペースと隣の戸棚に合わせて、収納棚は幅430mm/奥行き190mm/高さ1802mmにしました。

各棚のサイズ
収納するものに合わせて、高さを決めました。(下から400mm/430mm/430mm/608mm)
最下段は、壁の下部に幅木があるためその分だけ幅を狭めました。

当時(2018年)のメモを見ると、とにかくサイズをきっちりと作るために1mm、2mmの調整に苦労したことを覚えています。

道具と材料を揃える

日曜大工初心者にとって、木材をのこぎりで真っ直ぐきれいに切ることは至難の業です。今回は、すべてホームセンターでカットしてもらい、まとめて配達をしてもらいました。
のこぎりを一切使わずに作ることができました。

道具

採寸:メジャー、さしがね、水平器
切断:カッターナイフ
接合:電動ドライバ、ドライバセット
加工:彫刻刀、やすり、ホビーかんな、刷毛

材料(単位は特に記載がない場合はmmです。)

プラスチック製のアングル
・10×10×1000を4本(引き違い戸のレールの代用)
1×8材
・6F(1820)を3本(側板、棚板)
集成材(パイン)
・9×200×910を1枚(引き違い戸)
・9×200×600を2枚(引き違い戸)
・9×150×910を3枚(背板、引き違い戸の内部の棚)
補助材(工作用ひのき角材)
・8×8×900を1本(戸板の上部の支え)
プラダン
・4×350×500を1枚(戸板の下部の支え)
塗料
・アサヒペン水性多用途カラー1/5Lツヤ消し白
コーススレッド
・軸細コーススレッド3.3×35
脱走防止扉を作った時の余りです。
両面テープ
(アングル、補助材の貼り付け)

材料費は合計7,719円でした。
当時(2018年)の消費税8%込みの金額です。

作業にとりかかる

塗装と組み立ては別日に行いました。

塗装の前に、引き違い戸の引手を彫ったり、側板や棚板の前面の角を面取りしたり、下準備に1時間ほどかかりました。

塗装は、洗濯物が干せる程度の広さのベランダにレジャーシートを敷いて作業しました。部材によって塗る面が異なるので付箋で印をつけたり、縁をマスキングテープで保護するなどの準備を行ってから塗装を始め、作業時間は1時間ほどです。午前中のうちに塗り終えて、そのまま夕方まで乾燥させました。
その後、組み立てるまで和室に置いておきましたが、猫が何度もチェックにきていました。

組み立ては、設置場所であるリビングにレジャーシートを敷いて作業しました。午前8:00から作業を開始して、昼食や休憩をはさみ、午後3:00くらいに終わりました。作業時間は5時間ほどです。

下準備、塗装、組み立てすべてで、実働7時間ほどで完成しました。

だんだん不満が

サイズは完璧で収納したいと思っていたものがすべて入ります。猫ハウスまで置けます。

面倒だと思っていた塗装も、思いのほか手間取らず、ムラにもなりませんでした。
しかし、隣の戸棚と色味が若干違う点が気になります。

上段は内部に棚を作るのが面倒になり、突っ張り棒を渡して板を載せただけです。中段は頻繁に使うドライバーセットや軍手を取り出しやすいようにと思って戸をつけずに目隠しのレースを下げただけです。

完成直後は、見えなければ良し!日曜大工初心者にしては良く出来た!と思っていたのですが、どうも気になります。
ペンキを塗りなおそうか、上段は側板にダボを差し込んで棚板を載せようか、中段には引き出しを作ろうかと考えはじめると、いっそ新しく作り直そうかとすら思ってしまいます。

それでも自作しようと思うなら

組み立て作業時に写真を撮ることを失念したため、作業工程のご紹介記事はありません。申し訳ありません。

引き違い戸とレールの作り方は省スペースでキャットタワーを作る7時間の作業工程の中の台座の箱に引き違い戸を付けて、収納にする作業でご紹介しています。
お役に立てば幸いです。

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引き違い戸のレールの代用 プラスチック製のアングル
脱走防止扉を作った時に買った 軸細コーススレッド3.3×35
塗料 アサヒペン水性多用途カラー