賃貸DIY・玄関で出迎えてくれる猫のための脱走防止扉

2021年9月10日

外から帰ると玄関で猫が待っている。そんな幸せな光景を想像したら、万が一に備えて脱走防止の対策が必要だと気づきました。

猫を飼い始める前の段階で、まだ、どんな猫を迎えるかも決まっていないうちから猫の脱走防止扉を作りました。

猫の脱走防止対策

玄関ドアやベランダの戸が開いていても、外に出ない猫もいます。

しかし、普段は外に出ようとしない猫でも、大きな物音や何かに驚いた拍子にパニック状態になって、脱走してしまうことがあります。ひどい雷や花火大会の翌日は、迷子になった犬や猫の問い合わせが普段よりも多く動物愛護センターへ寄せられると聞きました。

また、猫は助走なしでかなりの高さまでジャンプすることができて、前足をひっかけることが出来れば乗り越えてしまいます。猫を飼うなら猫が生活する空間と玄関ドアの間に、もうひとつ乗り越えることができない高さの扉や柵を設置する必要があります。

脱走防止扉を設置してあれば、玄関ドアを開ける時に猫がどこにいるか心配をしなくても、気兼ねなくドアを開けっぱなしにできます。
我が家では、夏場は玄関ドアを開けて網戸にしておくと、猫が脱走防止扉の側で涼んでいます。

脱走防止扉を自作する

いろいろな猫用の脱走防止扉が市販されているのに、なぜ、日曜大工初心者が自作しようと思ったか。

それは、試しに材料費を見積もってみたところ作ったほうが安上がりだから、そして、我が家には電動ドライバーがあるので楽に作れると思ったからです。
家族がケーブルを撚るために使っている電動ドライバーなので、使用後は木クズをしっかりと落として、そっと返しておきました。

形や作業の順番をイメージする

・格子を作って枠を取り付けて扉にする。
・DIYパーツを使って2×4材の柱を2本立てる。
・柱に横木を取り付ける。
・柱に扉を取り付ける。

格子の間隔
格子の間隔と扉の下部の隙間は40mmにしました。
猫は顔が入る幅なら体も通り抜けられるようです。猫を飼い始める前だったのでどの位が適当がわからなかったのですが、我が家の猫は生後4~5ヶ月で迎えた時には、すでに通り抜けることは出来ませんでした。

2×4材の柱を立てる
2×4材に装着して床から天井へ突っ張って固定するためのDIYパーツを使って柱を立てます。

我が家は天井に下地が入っていないためDIYパーツだけで支えるには強度に不安があったので、柱を2本立てて横木を取り付けて、DIYパーツは突っ張りすぎないように調整しました。
ネジで調整できるウォリストかラブリコか迷いましたが、デザインがシンプルなラブリコを使いました。

扉を取り付ける蝶番
西部劇で見る酒場の扉やバーカウンターの扉のような、バネの力で自動で閉まる両開きの扉にしたかったため、自由蝶番を使いました。

自由蝶番は取り付けることができる板の厚さに制限があり、2×4材の柱に直接取り付けることができないため、柱と扉の間に補助材をいれることにしました。
「バネの力で自動で閉まる両開きの扉」にこだわりがなければ、手間をかけずに取り付けられる平蝶番がおすすめです。

寸法を決める

扉を開閉するための隙間
開口部(2本の柱の間)の幅と扉が同じサイズでは、扉の開閉ができません。かといって、あまり隙間が広いと見栄えが良くありません。

必要な隙間は扉の厚みや蝶番の付け方によっても違うようですが、ひとまず5mmにしました。
素人が計算通りの寸法に作れるかどうかわからないため、狭すぎたら部材を削って調整しようと思っていましたが、調整しなくともちょうど良い間隔になりました。

扉の幅
まず、設置場所の幅-80mmが開口部(2本の柱の間)の幅です。
2×4材のサイズは38mm×89mmですがDIYパーツを装着する分を考慮します。
次に、開口部-補助材の幅-5mmが扉の幅です。
自由蝶番を使うための補助材と、扉を開閉するための隙間を考慮します。

扉の高さ
格子の枠に使う角材の長さが1820mmなので、そのまま使います。

柱の長さ
2×4材は、天井までの高さからDIYパーツ分を短くします。
各DIYパーツのサイズは、ラブリコ95mm/ウォリスト60mm/ディアウォール45mmですが、ある程度は許容範囲があるので数mmの誤差は気にしなくても大丈夫です。

当時(2018年)のメモを見ると、かなり適当な作図ですが、寸法を決めるために苦労したことを覚えています。

道具と材料を揃える

私が良く行くホームセンターでは、木材カットサービスがあって、パネルソーで直線カットしてくれます。
購入する前にしっかりサイズを決めておいて、出来る限り木材カットサービスを利用することをおすすめします。
また、配達サービスもあるので、全部まとめて配達をしてもらいました。

道具やパーツはネットで買うこともありますが、木材だけは実物を見て購入するようにしています。
特に、2×4材は割れや反りがあるものも多いため、購入の際は注意が必要です。しっかり選んだつもりでも、実際に壁際に設置してみると捻じれがひどく、買い直したこともあります。

道具

採寸:メジャー、さしがね、水平器
切断:のこぎり
接合:電動ドライバー、ドライバセット
加工:彫刻刀、やすり
蝶番の彫り込みに彫刻刀を使いましたが、ノミがあると便利です。

材料(単位は特に記載がない場合はmmです。)

DIYパーツ
・ラブリコ2×4アジャスター通常タイプを2個
2×4材
・12F(3650)を2本(柱と横木)
小割材(パイン)
・18×18×1820を13本(格子)
・24×30×1820を3本(格子の枠)
・24×24×1820を1本(自由蝶番のための補助材)
蝶番
・自由蝶番76mmを1セット(2個入り)
L字金具
・15×30×30を2個(長押を後付けするため)
コーススレッド
・軸細コーススレッド3.8×55(2×4材との接合用)
・軸細コーススレッド3.3×35(格子や枠の小割材用)
木材の割れを防ぐために軸細のコーススレッドをおすすめします。

材料費は合計9,791円でした。
当時(2018年)の消費税8%込みの金額です。

作業にとりかかる

我が家は賃貸マンションで、庭なんてありません。ベランダも洗濯物が干せる程度の広さです。さして広くないリビングにレジャーシートを敷いて、実質2畳ほどのスペースを作業場所にしました。

いつまでもリビングを作業場所にするわけにはいかないことと、物事は一気に片づけてしまいたいことから、一日で作り終えることを目標に午前8:00から作業を開始しました。
道具と材料をすべて揃え、飲み物とおやつも用意して取り掛かりました。

とにかく自由蝶番を取り付けるための彫り込みと取り付けた後のバネの調整に苦戦しました。ここまでして「バネの力で自動で閉まる両開きの扉」にこだわる必要があったのかと思いましたが、引き返すわけにはいかず、まだ見ぬ我が家の猫が玄関で待っている姿を想像しながら頑張りました。

途中で軽く飽きかけてきて休憩したり、昼食を食べたりしましたが、なんとか午後6:00くらいには終わり、実働8時間ほどで完成しました。
翌日になったら完全に飽きて再開しない自信があるので、とにかく勢いにまかせて作り上げました。

出来上がったら細かいことは気にしない

なぜか扉が歪んでいます。内側から見ると左上が手前に傾いています。木材のカットが正確ではなかったのか、ネジの締めすぎか、木材自体の歪みなのか原因はわかりませんが、とりあえず見なかったことにしました。
気が向いたら扉を組み直してみようと思いつつ、はや2年、いまだに気が向かず扉は歪んだままです。

しかし、苦戦した自由蝶番は苦労の甲斐あって見栄えも良くて使い勝手も最高です。

そして、外から帰ると玄関で猫が待っている。そんな幸せな光景を想像して作った脱走防止ドアですが、家の者曰く、我が家の猫は玄関にいても、私が帰ってくる気配を感じると部屋の中へ逃げ帰ってくるそうです。
猫に期待してはいけません。

それでも自作しようと思うなら

脱走防止扉を作りあげるまでの8時間にわたる作業工程をご紹介しています。
お役に立てば幸いです。
参考にするなり、思い留まるなり…。

我が家のお買い物

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