賃貸DIY・脱走防止扉を作りあげるまでの8時間にわたる作業工程
玄関で出迎えてくれる猫のための脱走防止扉の作業工程です。
外から帰ると玄関で猫が待っている。そんな幸せな光景を想像しながら、万全の態勢でとりかかります。
この時はまだ、我が家の猫は玄関にいても、私が帰ってくる気配を感じると部屋の中へ逃げ帰ってくるとは想像もしていませんでした。
作業工程
道具と材料をすべて揃え、飲み物とおやつも用意して、いよいよ作業開始です。
ご近所への迷惑を考えて午前8:00から作業を開始します。遅くても午後8:00までには掃除も含めて、作業を完了させる予定です。
格子を作って枠を取り付けて扉にする
18×18の小割材に等間隔に下穴を開けてから、格子になる18×18の小割材を12本、軸細コーススレッド3.3×35で取り付けます。
外枠になる24×30の小割材と補助材になる24×24の小割材に、自由蝶番を取り付けるため蝶番の厚み分の彫り込みをします。ノコギリで切り込みを入れて彫刻刀で彫ります。
彫刻刀ではなくノミがあれば、ノミを使ったほうが楽に彫ることができます。
やすりをかけて、蝶番の納まりを確認します。
製作工程の中で、彫り込み作業に一番苦労しました。
格子に外枠になる24×30の小割材を取り付けます。続いて、扉の外枠と補助材に蝶番を取り付けます。
DIYパーツを使って2×4材の柱を2本立てる
玄関の三和土、上がり框の手前に、DIYパーツを使って2×4材の柱を2本立てます。壁の下部には幅木があるため上部にも幅木と同じ厚みの補助材を差し込みます。
柱に横木を取り付ける
柱に、L字金具で横木を取り付けます。
先に長押を取り付けてしまうと柱を立てづらくなるため、横木は後付けでL字金具で支えます。
余っていた2×4材の端材を二段重ねにすると上がり框と同じ高さになったので、柱の下部のズレ防止に差し込みます。
柱に扉を取り付ける
扉を取り付けた補助材を軸細コーススレッド3.8×55で柱に取り付けます。
自由蝶番は、軸の部分の穴にピンを差し込んでバネを効かせ、ピンを差し込む穴の位置によってバネの強さが変わります。
付属の棒を軸の部分の穴に差し込んで、バネが効く位置まで動かしてからピンを差し込みますが、割と力が必要です。
調整がなかなか難しく、日曜大工初心者が気軽に選ぶものではなかったのかと少し不安になりました。
後からまた調整することが出来るので、この場で完璧にしなくても大丈夫です。
端材で取っ手を付けます。
猫が扉を押したら開いてしまうので、内から外へ開ける時はひと手間かけるようにします。
初めに付けた取っ手は使い勝手が良くなかったため、後日付け直しました。
取っ手を付けてはじめて扉が歪んでいることに気づきますが、時間はもうすぐ午後6時です。
とりあえず見なかったことにして、掃除機をかけて終了、実働8時間ほどで完成しました。
作業を終えて
そもそも作ったほうが安上がりという安易な考えから、日曜大工初心者にもかかわらず自作しましたが、作る手間と時間を考えると、なるほど既製品が高い理由に納得です。
しかし、自分で考えて調べて材料を揃えて作る面白さと、扉が歪んでいても出来上がった時の達成感はひとしおです。
その後…
扉の歪み取っ手の改良と歪みの補正をしました。
2×4材の柱を立てるためのDIYパーツ ラブリコ
バネの力で自動で閉まる 自由蝶番
2×4材との接合用 軸細コーススレッド3.8×55
格子や枠の小割材用 軸細コーススレッド3.3×35