賃貸DIY・100均素材で猫トイレカバー
猫のトイレは、玄関廊下に置いてあります。
外から玄関ドアを開けても、下駄箱に隠れて見えませんが、廊下を通るときには丸見えです。お互いに恥ずかしいので、臭い対策も兼ねて、カバーをすることにしました。
猫トイレの臭い対策
猫は臭いませんが、排泄物は臭います。
我が家の猫トイレは、システムトイレで専用の消臭効果のあるチップとマットを使っています。
花王のニャンとも清潔トイレ、脱臭・抗菌チップと脱臭・抗菌マットです。我が家の猫は小柄ということと、置き場所がないということから、いまだに子ねこ用です。
狭くてごめんなさい。
マットは1週間、チップは1か月で交換していますが、交換が近づく頃には、たまにアンモニア臭を感じることがあります。
ペット用の消臭剤もスプレータイプや置き型のものなど、いろいろ試してみましたが、排泄後にクエン酸スプレーをひと吹きしておくと、かなり効果があります。
猫トイレカバーを自作する
トイレを覆うフード付きのドーム型システムトイレを設置したかったのですが、今の場所には大きすぎて置くことができません。
トイレを別な場所に移すことも考えましたが、猫が落ち着いて用を足せて、人間の生活の邪魔にならない場所は、玄関廊下しかありません。
なければ作る!それが当たり前になってきました。
形や作業の順番をイメージする
・塗装する。
・床に板を敷いて、左右に板を立てる。
・背面に板を立て、上段に箱を載せる。
素材
設置場所は幅317mm、猫トイレは短辺300mm、ということは素材は厚さ8mm以下です。はじめはMDFボートかプラダンを使うことを考えましたが、そのままでは玄関に置くには不格好です。玄関にあっても違和感がないようにシートを張るか、塗装することも考えましたが、手間がかかります。焼き加工した桐の集成材が好みですが、値が張ります。
たまたま100円ショップでみつけた、焼き目付の板材を使うことにしました。
「木板 焼き目付」という商品名で、焼き加工してあるのかと思いましたが、残念ながら焼き目風に着色してあるだけのようです。
薄い板なので、釘やビスを使うことは難しそうなので、木工用ボンドで接着することにしました。
手間もかからず一石二鳥です。
塗装
焼き目付の板材のため切断面は木地が出てしまいます。外から木地が見える部分は塗装することにしました。
側板と地板と天板
木工用ボンドで接着するため強度に不安があります。側板、地板、天板にはそれぞれズレ止めのための桟を接着して、各部材をはめ込むことにしました。
桟も塗装することにしました。
寸法を決める
100円ショップでみつけた板材はサイズが3種類あり、長さはすべて450mmで、幅は90/120/150mmのものがあります。
なるべくカットしなくて済むような寸法と組み立て方を考えました。
幅
幅は317mm、それ以上も以下もありません。壁の下部には幅木があり、幅木の厚み分の幅を狭めると猫トイレが納まりません。壁側の側板は幅木の上にのせて下部に補助材を貼り付けることにしました。
奥行き
設置場所の奥行きは547mmありますが、トイレの長辺が400mmなので、板材の長さに合わせて奥行きは450mmにしました。
設置場所には、もともと突っ張り棒を使って傘を収納していたため、奥行き450mmは傘をそのまま収納しておける丁度良いサイズでした。
高さ
猫が砂かきをできる高さがあれば十分なため、板材の長さに合わせて高さも450mmにしました。
その上に、箱を載せても、傘の出し入れの邪魔になる高さではありません。
当時(2018年)のメモを見ると、カバー部分の板材の組み合わせを考えただけで、上に載せる箱は成り行き任せでした。
道具と材料を揃える
道具
採寸:メジャー、さしがね
切断:のこぎり、カッターナイフ
接合:木工用ボンド、クイックバークランプ
木工用ボンドで接着するときはクランプを使用することをおすすめします。
100均のクイックバークランプを使っています。華奢なものですが、そこそこ使えます。
材料(単位は特に記載がない場合はmmです。)
MDFボード
・9×300×450を1枚(背板)
桐集成材
・9×150×450を14枚(天板、地板、側板、箱のフタ)。
・9×120×450を5枚(補助材と箱の側面)
角材
・12×12×450の3本セットを3個(ズレ止めのための桟)
水性アクリルニス
・水性ニス/ウォールナットを一本
塗装する面積が小さいので刷毛は使わずに、割りばしでキッチンペーパーをはさんで筆替わりにします。
木工用ボンド
(部材の接着)
材料費は合計2,700円でした。
当時(2018年)の消費税8%込みの金額です。
作業にとりかかる
いつものように午前8:00から作業を開始しました。のこぎりを使った切断は風呂場で、切断面や外から見える桟の塗装はベランダで、組み立ては来客がないことを祈りつつ玄関廊下で作業をしました。
水性ニスや木工用ボンドが乾くまでの間は作業にならないので、完成は午後5:00くらいになりましたが、作業時間は3時間ほどです。
後ろめたさ
板材の焼き目が、焼き加工ではなく焼き目風の着色ではないかと思った時点で、品質が少し気になりました。しかし、すでに材料はすべて揃えてしまっていることと、ホームセンターなどで販売されている焼き加工したものは値が張るため、そのまま100均素材で作成しました。
猫がトイレで過ごす時間を考えたら、身の回りにはもっと心配しなければいけないものが沢山あります。それでも、人間に害はなくても猫にも害はないか、害はなくても匂いがストレスにならないか、などと考えてしまいます。
実際には、着色ではないかと感じているだけですし、着色したから質が落ちるわけでもありません。猫も毎日元気にトイレに行っています。
高い素材が質が良いとは限りませんが、安い素材だと価格だけを重視してしまったような後ろめたさを感じます。
それでも自作しようと思うなら
手間をかけない猫トイレカバーの3時間の作業工程をご紹介しています。
お役に立てば幸いです。
ホームセンターなどで、焼き加工した桐材を購入する場合は、予算は2.5倍くらいになりそうです。
もしくは、私には出来る自信がありませんが、自分で焼き入れしてみるのも面白いかもしれません。